ミューズ(Muse)は、イギリスのロックバンド。1994年にデヴォン州ティンマスで結成。
現在までに6枚のスタジオ・アルバムを発表。グラミー賞のノミネート3回(うち受賞1回)、全世界でのセールスは1500万枚以上を数える。
1999年にジョン・レッキーのプロデュースでデビュー・アルバム『ショウビズ』を制作。作風の類似性からレッキーが過去に手がけたレディオヘッドと比較される一方で、全英アルバムチャートで29位を記録。NMEアワーズの新人賞を受賞した。
2000年秋から新しいアルバムのレコーディングに着手したミューズは、シンセサイザーを積極的に取り入れる一方、ベースにエフェクトを掛けて音を太くし、多重録音でギターを重ねあわせることで独特の音楽性を確立。2001年に発表された2ndアルバム『オリジン・オブ・シンメトリー』は、好評をもって受け入れられ全英チャート3位を記録。
続く2003年の『アブソルーション』では前作のスタイルを踏襲し、「過剰なまでの轟音ギターのアンサンブルと切なく鋭いヴォーカル」をより推し進めたサウンドを展開。「エピック・ロック(壮大なロック)」と形容された。発売初週の売上は前作の倍を記録し、全英初登場1位。イギリスを含むヨーロッパ全土で100万枚を売り上げ、初めてチャートインしたアメリカでもゴールドを獲得、全世界トータル売上は300万枚を超える大ヒットとなった。また、ブリット・アワーズでは最優秀アルバム、最優秀ロック・アクトなど4部門にノミネートされるなど、音楽賞でも話題をさらった。
2005年にはブリット・アワーズとNMEアワーズで「最優秀ライヴ・バンド」に選ばれた。
2006年には4thアルバム『ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』を発表。
2009年9月、5thアルバム『ザ・レジスタンス』を発表。初のセルフ・プロデュースとなった同作は、クイーン等の70年代ロックを思わせる曲、シンセポップ風のアレンジ、中近東風の旋律、オーケストラを主体にした組曲など、様々な要素を取り込んだ意欲作となった。
2012年10月には6作目となるアルバム『ザ・セカンド・ロウ~熱力学第二法則』がリリースされた。タイトルにもある熱力学第二法則に触発された同作は、4作連続となる全英1位を記録した。
ミューズ(Muse)のアルバム
・ショウビズ Showbiz (1999)
・オリジン・オブ・シンメトリー Origin of Symmetry (2001)
・アブソルーション Absolution (2003)
・ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ Black Holes and Revelations (2006)
・ザ・レジスタンス The Resistance (2009)
・ザ・セカンド・ロウ〜熱力学第二法則 The 2nd Law (2012)