装飾、壮大、うぬぼれ、プログレッシヴ・ロック。それが現代の音楽の風景をだめにする4つの罪だ。そして、イギリスのテインマスでレコーディングされた苦悩のロッカーたちミューズのセカンドとなる『Origin Of Symmetry』は、その4つすべてにおいて有罪だ。だが、このレコードについて実に驚愕するのは、これらの重要な音楽的罪にひとつ残らずひねりを入れ、ドラマチックに不謹慎で純然たる単一の力へと変える方法だ。彼らのデビュー・アルバム『Showbiz』は確かにレディオヘッドもどきより多少ましとして記憶から消し去られたが、本作でミューズは挑戦的に自分たちのバンドの音を響かせている。「New Born」ではその音がフロントマンのマット・ベラミーの天使のような声色と、サウンドを生き生きと活気づかせて帯電する太くダーティで歪んだベースのリフの間で切り裂かれる。苦悩に満ちたオペラ的な「Bliss」では、堕落しているがとても歓迎すべきシンセ・ヘヴィなクラウト・ロックの伝説タンジェリン・ドリームと若い少年聖歌隊員であり苦悩を広めるJJ72とを折衷したように聞こえる。ニーナ・シモンで有名なジャズ・スタンダード「Feeling Good」のすばらしく陶酔したテイクでさえも、必須の超然とした表情で奏されている。とくにベラミーの情熱的な声は流麗で、空まで朗々と響いてから、ジェフ・バックリーの最盛期を彷彿とさせる美しいファルセットとなる。かなり強力に誇張したが、彼らはビッグになる価値がある。『Origin Of Symmetry』は魅力的で、あでやかで、満足のいくアルバムだ。–Louis Pattison

After 2004’s U.S. breakthrough success for U.K. favorite Muse, the band’s second album, 2001’s Origin of Symmetry, finally earns its stateside release. Last yeasr’s Absolution and major performances across the country won legions of American fans for the band that was the prestigious closing act at London’s V2004 Festival. Now these new fans can experience an earlier Muse with Origin of Symmetry.

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1. New Born
2. Bliss
3. Space Dementia
4. Hyper Music
5. Plug in Baby
6. Citizen Erased
7. Micro Cuts
8. Screenager
9. Darkshines
10. Feeling Good
11. Megalomania