ワーナーミュージックが誇る、1960年代後半~1990年代のロック/ポップスの名盤シリーズ。本作は、R.E.M.が1991年に発表した通算7作目にして傑作アルバム。「ルージング・マイ・レリジョン」に代表される内向的な歌詞やアコースティックなアレンジが衝撃的な名作。全世界で1,000万枚以上のセールスを記録。 (C)RS

彼らの最も高潔なアルバムに最悪のジャケットの『Out of Time』は、REMの作品としては最高のものとなった。この瞑想的な、だが時に激しいアルバムは、「Radio Free Europe」以来となる彼らの最高のシングル「Losing My Religion」が収録されている。かつては同意していた批評家とプログラマーの歌だ。だが、曲の二面性と結びついている雰囲気は、「Radio Song」の冷笑、「Low」の運命、活発な「Shiny Happy People」と「Me in Honey」に現れている。彼らのベストセラーであり、それも当然だ。(Rickey Wright, Amazon.com)

良質のギター・バンドを輩出しつづけるカレッジ・チャートの代表的存在だったR.E.M.が91年にリリースしたメジャー第2弾アルバム。

 ・ amazon music : R.E.M. : Out of Time (1991) : アウト・オブ・タイム

カレッジ・バンドの基本的なスタイルともいえる抑制の効いた(つまり、地味な)バンド・アンサンブルと社会的な風刺を詩的に表現したリリックによってコアな音楽ファンからの圧倒的な評価を獲得していた彼らだが、この作品ではそれまでとはまったく異なるアプローチを見せている。もっとも特徴なのが、ブラック・ミュージックへの大胆な接近。ジャズ・プレイヤーや黒人ラッパーといったゲスト・ミュージシャンの参加、ホーンやストリングスを導入など、ギター・サウンドにこだわらず、柔軟なアイデアを的確なセンスで採用した今作は、R.E.M.のイメージを大きく変えると同時に、より大きなファン層とセールス力を獲得することになる。
B-52’s のケイト・ピアソンをゲスト・ボーカルに迎えた<6>が大ヒットを記録するなど、商業的にも大成功をおさめた今作をきっかけに、彼らは世界的スタジアムバンドへの道を歩みはじめる。間違いなくR.E.M.史上もっともポップなアルバムで、入門編としても最適だろう。(森 朋之)

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ディスク:1
1. Radio Song
2. Losing My Religion
3. Low
4. Near Wild Heaven
5. Endgame
6. Shiny Happy People
7. Belong
8. Half A World Away
9. Texarkana
10. Country Feedback
11. Me In Honey